福文ブログ

広報委員が綴る、福大文芸部の徒然なる活動日記。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
10


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『闇の奥』 (一部改訂)

ノーマッド

皆さんこんばんは!
先日の新入生歓迎会来てくれた方もありがとうございます!!
おかげで勝手にテンション上がってもりもりマンなノーマッドです!!
文芸がんばるぞー!

あ!新歓来れなかった(>ω<;)という方も、入部は受け付けてます!
学而会館3階にあります文芸部の部室にまで来ていただければ、いろいろ案内できますので!
学而の1階は文房具売ってるお店で、となりの階段を上がればきっと見つかりますよ!
それでもわからん!という方はこのブログにでも……


さて!
今回はジョゼフ・コンラッド-『闇の奥』 です!
闇の奥1
闇の奥2

船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクルツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見した真実とは。


著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
コンラッド,ジョゼフ
1857‐1924。ロシア占領下のポーランドで没落貴族の家に生まれる。父が独立運動に関与したため一家は流刑、両親を早くに亡くす。16歳で船乗りをめざし、仏英の商船で世界各地を航海する。このときの見聞が、後の創作活動に大きな影響を及ぼす。ポーランド語、フランス語を操り、小説は英語で書いた。1886年イギリスに帰化。1895年『オルメイヤーの阿房宮』で文壇にデビュー。1924年心臓発作のため自宅にて死去

黒原/敏行
1957年生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(amazon-光文社古典新訳文庫の闇の奥、一枚目の画像の本のページより抜粋)


言わずと知れたフランシス・フォード・コッポラ『地獄の黙示録』の原作。
コンラッド自身がアフリカのコンゴで体験したことが基になった古典傑作であり、以前紹介しました
アニメ・サイコパス1期-13話にて、絞噛が病室で読んでいた本であります。
そもそも私がこの本をよんだきっかけは、
コッポラの『地獄の黙示録』が気に食わん というものでした。
地獄の黙示録


●地獄の黙示録とは(手間なのでwikipediaから抜粋)
ジョゼフ・コンラッドの小説『闇の奥』を原作に、物語の舞台をベトナム戦争に移して翻案した叙事詩的映画(エピックフィルム)。1979年度のアカデミー賞で作品賞を含む8部門でノミネートされ、そのうち撮影賞と音響賞を受賞した。それ以外にもゴールデングローブ賞の監督賞と助演男優賞、全米映画批評家協会賞の助演男優賞、英国アカデミー賞の監督賞と助演男優賞などを受賞。
日本では1980年2月23日に公開された。2001年にコッポラ自身の再編集による『特別完全版』(英語版)が公開された。

狂うような暑さのサイゴンの夏。ブラインドの降りたホテルの一室で、ウィラード大尉(マーティン・シーン)は空ろな視線を天井に向けていた。505大隊、173空挺隊所属、特殊行動班員である彼に、それからまもなく、ナ・トランの情報指令本部への出頭命令が下った。本部では3人の男が彼を待ちうけており、そのうちの1人がウィラードに、今回の出頭目的を説明した。それは第5特殊部隊の作戦将校であるウォルター・E・カーツ(マーロン・ブランド)を殺せという命令だった(映画.comより、一部省略して抜粋)


こんなに、こんなに評価が高いのに、
私は嫌いでした。当時私はベトナム戦争映画を見まくりまして、有名どころはおそらくもうフルコンプしたのですが、
この映画で伝えたいことは単純にベトナム戦争という舞台を題材にした、“戦争”を描きたいのでもなければ“残虐さや批判”、“当時のアメリカ社会の若者”を描くのでもなく、
いったいこれは何ぞや……?という思いに駆られていました。


それでは、この原作を見てみましょう。
部隊はベトナムではなく、19世紀末のアフリカのコンゴ自由国が舞台であり、
マーロウという名の主人公が、船乗りとして象牙交易の重要な人物、クルツに出会って……という物語ですが、
まず、勘のいい方は思ったかもしれないが、マーロウという名はチャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』に登場する幽霊であり、“読み手に語りかける”人物であります。
これはコンラッドがディケンズを好んで読んでおり、それにインスパイアされて、主人公の名を決めたようです。
マーロウが読者(同じ船乗りたち)に語りかける形で物語は始まっていきます。没入感はいいですねぇ。
さて、本作のみどころは

●見どころ
・当時の帝国主義に対する記述
・秘境への興味
・自然と人間

であるといえよう。
19世紀末、つまりは1800年代末のヨーロッパは、アフリカを次々に植民地にしては、
自国の価値観に近づける形で支配する社会の描写(具体的には象牙)、クルツという欲望を求めてアフリカの秘境の
奥にいる謎の人物、マーロウの視点により語られる、未開、自然に対する人間的恐怖……
批評家たちは、
1.当時のヨーロッパ社会に対する批判
2.アフリカで当時起こっていたことを暴き立てた小説
3.ハッピーエンドでわかりやすいのが好まれた、当時のイギリス小説界に投じられた心をもやもや考えさせられる小説
などなどなど……が評価の基準となっているようだ。

秘境の奥地に探検していくうちに暴き立てられる自分と人間とは。
語り尽くしがたいほどの魅力に、このコンラッドの小説は包まれているのだ。
この作品の影響を受けた作品はコッポラのそれのほかに、

ウィリアム・ゴールディング 『蠅の王』
ヴェルナー・ヘルツォーク監督の『アギーレ/神の怒り』
村上春樹の『羊をめぐる冒険』『1Q84』
伊藤計劃『虐殺器官』(光文社のこの本では、SF版闇の奥とまで書いている)


このように本作は様々な要素を持った作品である。
テーマは“魔境によってさらけ出される真実”、まさしく『闇の奥』である。


闇の奥にある真実を、探すために読んでみてはいかがだろうか。
……ドアーズの「ジ・エンド」はやっぱりすごいいい曲だよなぁ……この本を読んで少なくとも私は
正解だった。まぁ間違いなどあるのかはわからないが。
でもこれで改めてみんなには言えそうだ。
一度は『地獄の黙示録』とこの『闇の奥』を読むべきだと。
……でもやっぱり。私は、この映画は軽薄な気がして嫌いだ。
というのは、コッポラのこの映画は、ベトナム戦争の中にもそういった要素はある、という一つの提示であり、
映画を見れば、原作以上に伝えたいものはあるか?と聞かれれば何もない。
言わせてもらえば、闇の奥に対するコッポラの考えがないように私は感じたのである。

今回の記事は、『闇の奥』あるいは『地獄の黙示録』を見たことも読んだこともない人には
不親切な記事になってしまったけれども、少なくとも一度は、どちらにも触れてみる価値はありますよ!


Comments

Leave a Comment


Body

プロフィール

福岡大学文芸部広報委員

Author:福岡大学文芸部広報委員
・手楠太郎:2回生
  ブログ担当。広報長。

・しゆんたろ:2回生
  Twitter&部室担当。

・沖子:2回生
  メーリング担当。

・カラナシ:3回生
  web担当。

・紫乃:3回生
  web担当。

・真綿:3回生
  部室担当。

・神武音 皆違太:3回生
  ブログ担当。

最近の記事+コメント
ブログ内検索
Twitter

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。