福文ブログ
福大文芸部の徒然なる活動日記。 部活の裏側やら制作秘話やら色々とお伝えします。

サラバの折り返し点

おい、耳からガガンボ出てるぞ(挨拶)
どうも、今回の更新担当を引き受けさせていただきます九丘市郎と申す者です。気軽にマー君と呼んで頂いて結構。
さて、気がつけばもう二月が終わります。逃げるとはよく言ったものです。
しかしそうなると、既に春休みも半分が逃げ去ってしまった計算になるわけで。それを思う度に僕の脳は軋り、「いつまでも引き篭もっていたい……!!」というニート根性丸出しの願望が首をもたげるのですが、まあそれは余談、と。
そんな僕の最近の密かな楽しみは、敢えて朝早くに目覚ましをセットしておいて「ククク、しかし今日は休みだから二度寝三度寝してやるぜ……!」と再び夢の世界に入ることです。
ええ、ヒマです。
っていうかどうでもいいんですよこんなダメ人間のことは!
じゃあ毎週恒例の文芸部員推薦図書紹介、いっくよー!!



謎のギャラリー―こわい部屋 (新潮文庫)謎のギャラリー―こわい部屋 (新潮文庫)
(2002/02)
北村 薫

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各国の短編からありとあらゆる形の恐怖を取り寄せたオムニバス集。
中にはあの乙一氏の処女作品『夏と花火と私の死体』なども収められています。
閉所恐怖高所恐怖、また怨恨の恐怖からなんだか得体の知れない恐怖、果ては「人間ってこええ!」と思わせるような恐怖まで、よりどりみどりの全方位マークです。
ちなみに僕の一押しは『死者のポケットの中には』
タイトルから「何事か!」と思わせるセンスもさることながら、実際に起こる恐怖がまた半端なく怖い。
その畳み掛けるような描写には、読んでいる最中に背筋が冷える思いです。
それでありながら、ラストは優しく清々しい。傑作です。
尚、病人とか受験生、心臓の弱い方にはお薦めできません。


MOUSE(マウス) (ハヤカワ文庫JA)MOUSE(マウス) (ハヤカワ文庫JA)
(1996/02)
牧野 修

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一言で表現するなら退廃電波幻覚パンクSF。
詳しいあらすじは商品詳細に書いてあるとして、とにかくこの作品は言語のセンスが凄まじいの一言です。
例として一つ抜粋してみると――
「裸足の人形の土でできた十二匹の鼠」「青く塗られた人形の前にひざまづき歌う十二人の水兵」「煙草の先の炎に眼をつけ世界を見る柔らかな少年……」「少年の海は疲れた魚の群れに頭をつけて……」「頭から剥がれ落ちた魚の群れに身を投げる女王の……」「女王のトランプをくすねた歪んだ頭のイギリス人の尻を蹴飛ばし……」「走るイギリス人の脚に」「走るイギリス人の脚にもたれた眼のない兎の」「眼のない兎の走る脚に」「眼のない兎の走る腕に」「帰らないことを前提とした故郷に棲む兎の、眼のない兎の、月、剣、爪。シーラカンス、ブーゲンビリア」「ブーゲンビリア!」
頭おかしいんじゃねえのか!?
いやいや実際おかしいのでしょう。登場人物のほぼ全員がドラッグ漬けなわけですから。
しかし大人禁制のその世界は、十八歳以上が入ることはできないと同時に、子供達が十八歳を迎えると問答無用で出て行かなくてはならないのです。
何が幻覚で何が現実なのか、何が主観で何が客観なのかすらごちゃごちゃしてわからない退廃的でカオスな描写の裏には、いつだって不安に怯える子供達の姿があります。
昔、秘密基地で自分達だけの世界を作ろうとしたものです。
この作品の根底には、そういったどこか懐かしい寂しさがあるような気がしてなりません。




孤独のグルメ (扶桑社文庫)孤独のグルメ (扶桑社文庫)
(2000/02)
久住 昌之、谷口 ジロー 他

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漫画だけどな!!
さて、知る人ぞ知る名作(とまではいかないけど良作)漫画。
何が面白いのかさっぱりわからないけれどなんだか面白いという不思議な作品です。
まあ、あまり多くは語りますまい。
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独り静かで豊かで……」
世の一人飯野郎の魂の言葉です。
これに共感を覚え、且つ心の支えとして今日も孤独に飯を食う漢達はこの国中に散らばっているはずです。
ちなみに僕もその一人です。福岡市のおいしいうどんを食べたい! という方は九丘まで。



さて、そんなわけでお薦めの本を好き勝手絶頂に紹介したわけですが、次回の更新は三隅さんにお願いしておこうと思うのです。
そんじゃあ、ブーゲンビリア!(挨拶)

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