- Date: Thu 28 05, 2015
- Category: 文芸部日誌
- Tags: ---
- Response: Comment 0 ---
そろそろ夏ですね

こんにちは。怜凪椋です。実はこのペンネームは自分の中で凍結させたのですが、色々面倒なのでブログではこのままでいこうと思います。
いつも夜にケータイからやるとうまく記事が書けないので、パソコンの使える昼間に書こうと思い、今日は更新がこの時間です。
無事作品の〆切を過ぎ、現在私たちは学文祭で発行する冊子にどの作品を載せるか選ぶべく、ほかの部員の作品を読んでる最中であります。中には自分では思いつかないような感性を持っている人や、変わった小説や詩を書く部員もいて、なかなか面白いです。
というわけで、今回は今読んでいる本で、ちょっと変わったものを紹介したいと思います。
佐々木中(ささき あたる)さんの、『九夏前夜』という小説です。

凄くきれいな装丁ですよね。ネットのレビューを見ていると、ジャケ買いをした人もわりといるようです。
この佐々木中さんという方は元々哲学をやっている人で、専攻は哲学、現代思想、理論宗教学でそうです。この本は元々評論を書いていた佐々木さんの小説の処女作になります。現在ではほかに『しあわせだったころしたように』、『夜を吸って夜より昏い』、『神奈備』などの作品も出ています。
元々私はこの作家さんをゼミの先輩にお勧めされて、探していて惹かれて手に取ったのがこの本でした。
内容はというと、話としては夏に三十代の男が現代社会から離れて、今は使われていない祖父の別荘に滞在する、というのがあらすじですが、この話には所謂普通の小説の物語の「起承転結」が無さそうです。ではどんな内容かというと、普段は見慣れない言葉の羅列、読み手の肌にまで伝わるような主人公の感情の波と夏の暑さと血のにじむ痛さなど。これは詩が小説の形を取ったものなのではないか、という印象を受けました。最初にページを開いた時から、一気に内容に引き込まれてしまいます。やはり、哲学をしているからこその知識と感性なんだと思います。
やはり読んでくれ! としかレビューしていると言えませんね……。ちなみに私はこれを読んでいて海で泳ぎたくなりました。
たまには普通と違ったような小説を読んで、世界を広げてみるのも良いと思います。先日のボルヘスの読書会でも言われていましたし。
では、今日はここらへんで。
読んでいただきありがとうございました。
スポンサーサイト
- Date: Thu 28 05, 2015
- Category: 文芸部日誌
- Tags: ---
- Response: Comment 0 ---
本への気持ち

こんばんはー
暑いですね
暑いですね
もうエアコンのお世話になっていますふょこらです。
さて、みなさんは本をどこで買いますか?
いろいろあると思いますが、古本を買う方も多いのではないでしょうか
新品とは違ってまた独特の趣がありますよね。安いし
でも個人がやっている古書店で買う方はあまり多くないんじゃないかなあと思います。
なんか入りづらいですよね
今回紹介する本はそんな古書店が舞台のお話です。
三浦しをんの月魚です。

『古書店『無窮堂』の若き当主、真志喜とその友人で同じ業界に身を置く瀬名垣。瀬名垣の父親は「せどり屋」とよばれる古書界の嫌われ者だったが、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられたことで、幼い二人は兄弟のように育ったのだ。しかし、ある夏の午後起きた事件によって、二人の関係は大きく変っていき…。』
わたしには敷居の高い古書店の裏側がわかりやすく魅力的に描かれていてそれだけでも読んでいて楽しい。
だけど、やはり真志喜と瀬名垣の微妙な関係が見どころです。
amazonのレビューなどにはBLだ。と書かれていたりもしますが、それを理由に読まないのはすごくもったいないなぁと思いますよ
たしかにそういう雰囲気だし、女性から見た(夢見る)男同士の関係という感じはしますけどねー
まあとにかく一度目を通してほしいですね!
そういうのが好きではない人も案外スラっと読めちゃうかもしれません!!
他の広報の言葉を借りるならとにかく読んで!読めばわかるさ!です!
では今回はこのへんで失礼します
しーゆーねくすとうぃーく!ばーい!