福文ブログ

広報委員が綴る、福大文芸部の徒然なる活動日記。

 
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2013年!


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こんにちは!
金曜日担当の夏野です。
風邪をひきました……
2013年のブログのラストをせき込みながら書いてます(笑)


今日は本の紹介をします。
桜庭一樹さんの『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』です!
以前、桜庭さんの『荒野』を女の子がかわいいと紹介しました。
今回の物語も二人の可愛くて、どこか危うい女の子が主軸に置かれています。
「好きって絶望だよね」この一言が大好きです。

中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、
お金という“実弾”を手にするために自衛官を志望していた。
ある日有名人の父を持つ美少女、海野藻屑がなぎさのクラスに転入してくる。
藻屑は、なぎさにほんとの友達になってほしいと言う。
自分は人魚だとか、身体の痣は汚染だとか、甘い“砂糖菓子の弾丸”を撃ちまくる藻屑。
最初は苛立たしいと思っているなぎさだったが、嘘の海から本当のことを見つけて、
だんだんと藻屑に魅かれるようになっていく。
そして、藻屑が父親から虐待を受けていることを知り、なぎさはこう思う。
“子供はみんな兵士で、この世は生き残りゲームで。そして。
 藻屑はどうなってしまうんだろう……?”
十三歳で、未成年で、義務教育を受けている中学生。
まだ自分で運命を切り開く力はないし、どこにも行けない。
そんな心許ない、威力の少ない銃で精いっぱい抵抗する少女たちは、
かわいそうで、苛正しくて、きれいで、汚い……。

不思議なタイトルに魅かれて手に取った本作を一気読みした後のことは、今でも覚えています。
2004年に刊行されていたことを知り、愕然としました。
もっと早くこの物語に出会いたかったです。
本作から桜庭さんの本を読みあさり、どの作品も胸が締め付けられるほどの感情を味わい、
深く心に残りました。
そして、本棚に並べたくなる衝動を抑えきれなくなりました……
まだ桜庭さんの作品を読んだことがない方、切なさに溺れたい方、そして可愛い女の子が好きな方に是非薦めたい物語です。


さて、今年も終わりですね……
1年を振り返ってみて、出来るようになったことは「人並みに料理が出来るようなったこと」ですね。
友達に料理を振る舞えるようになりました!すべてを黒焦げにしていたあの頃が遠い昔のようです♪
文芸部員としての成長は……「物語を読者の目を意識して創るようになったこと」でしょうか。
「自分が楽しければそれでいい。」今まではそう思っていました。
しかし、自分の物語を「好きだ」と言ってくれる人にも楽しんでもらいたいなぁ……と。
来年は、もっと魅力的な物語が創れるように頑張りたいです!


ブログをいつも見てくださって、ありがとうございます!!
皆さんに重要なお知らせがあります。
12月30日~1月3日までブログは、お休みします。
再開は1月6日の月曜日です!ぞっきーな君がお正月の様子を鮮やかに語ってくれることでしょう♪
ではでは、今年最後のブログ更新、夏野がお送りしました。
来年も是非お会いしましょう!よろしくおねがいします。
体調不良に気を付けてくださいね。よいお年を!
2013年わっしょい☆


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