福文ブログ

広報委員が綴る、福大文芸部の徒然なる活動日記。

 
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「こぉ~のっ、バカタレがぁぁぁぁっーー!!」

稲妻が轟き、カラスが鳴いた。
目の前で顔を強張らせ、何度も頭を下げて「すみません、すみません」と言う女性社員。
その姿は、まるで命乞いをする人のようで、つい許したくなってしまいたくなる。
私の手の甲に感じる生温かい雫が、より一層その気持ちを押してくる。
だが、許すわけにはいかないのだ。
何故ならば、何故ならば!!
ここ一週間、私が徹夜をして完成させたプロジェクトの原案を彼女は台無しにしてしまったのだ。
だから、大声で怒ってしまった。
勢いで彼女の襟首を掴んだ手は、籠められた力の入れすぎで死人の様に白く生気が感じられない。
しかし、それに反して私の顔は湯でダコよりも赤くヒートアップし、これまでにないくらい熱く感じられる。
皆から温厚で優しいと知られている私の激昂に、オフィスは寝沈みかえった子供の如く静まりかえっている。
デスクから床に零れ落ちる、コーヒーの水滴音が聞こえるほどに。
そしてどれくらい経ったのか、その音をかき消すように、足音が聞こえてくるのを耳にしながら私の意識は落ちていった。

水曜日アイコン@アラジン

皆さんこんにちは、水曜日担当のアラジンです。
皆さんは上の文章を読んで、「私」を男女のどちらと考えたでしょうか?
アラジンは実は女性をイメージして書きました。
でも、皆さんの多くは男性と感じて読んだことでしょう。
でも、それでいいんです。
だって、アラジンは皆さんに男性と勘違いして欲しくてかいたんですから。

そして、このような書き方の手法を「叙述トリック」と言います。
これはミステリー小説などによく使われたりします。
なので、ミステリーなどを読むときは「こいつは男?女?」と考えながら読むのもいいですよね。

アラジンでした。。。。



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